2011年7月28日木曜日

順天駅前食堂のコムタン、麗水酒造公社のマッコリ                韓国コンドレマンドレツア⑥

晋州(진주)を出発し順天(순전)に向う、丁度半分位の距離のところで慶尚南道から全羅南道に入ります。「味といえば全羅道」「韓国人の誰もが認める全羅道の味」という地です。

■■■ へウォル食堂해월식당

-順天駅着が12:03、とりあえず駅前でランチをしてからホテルへ向うことになり、よさそうな1軒に入ります。


ムグンファ号で順天駅に到着
















げら子 ここでも皆さんマッコリやってはります。

ごん太 うんうん、奥の調理場からええ香りしてきますね。
      「コムタン」곰탕 なら間違いないで、あとひとつは何かわ
      からんけど주어탕を頼みます。

チュオタン(どじょう汁)
コムタン
キムチ、エゴマのしょうゆ漬け、ほうれん草
おひたし、海草、巻貝
























げら子 おかずもどれもええ味してる。麗水マッコリもチュオタン
     もいけますよ。

ごん太 会計は22,000ウオンで一人約1,300円です。

-麗水(여수)へ足を延ばすことは決めています。明日午前中には順天を出発しないといけません。順天から麗水への列車は昼間は1時間に1本、夜は本数が減ります。順天はランチのみにして、この日は麗水でたっぷり過ごすことにします。

■■■ 麗水酒造公社 여수주조공사

-「麗水マッコリを買って日本に送ろう」、麗水酒造公社に飛び込みで訪問することにしました。


麗水酒造公社 















ごん太 こんにちわ。日本から韓国のマッコリを飲むために
        旅をしています。こちらでは米のマッコリを売ってお
      られるとお聞きしました。日本に持って帰りたいので
      売ってください。(韓国語で言ったのですが・・・)

-業務部長 金京鍋さんは?????通じないのです。
ごん太は手振り身振り、汗だくになって何とか伝えようと努力の結果、金さんは女性社員に指示をしてマッコリとトンドン酒を5本づつもってきてくれました。 

ごん太 ありがとうございます。いくらですか?
     (ここでもすったもんだで、ごん太は繰り返すが、金さん
       は○○▲▲■■!)

げら子 ハハハッ、ごん太、あげるからもって帰りなさい、
     重くて持っていけるか?って言うてはるみたいよ。

ごん太 あ、そうかいな、あ~しんど。
     では、お言葉に甘えて ほんまに감사합니다!


麗水生マッコリ、金部長、部下の女性社員
















-お土産など持たずに訪問しています。ご厚意にどう応えればよいのか。持参していた『どぶろくと女』をお渡しいたしました。(日本語ですが・・・)

-頂いたマッコリ10本を日本に送るため、タクシーで郵便局に向かいます。マッコリを送ることに2-3人の局員の方々が困った顔をされています。相談の結果、1本づつガムテープでキャップを補強しクッション材で巻いて梱包してくれました。その判断と手際の早いこと!感動しました。감사합니다!

げら子 よかったよかった。ごん太、お疲れ!では、夕食まで
        麓水を散策しますか。

次は、パリパリ豚皮がうまいとのマルチプを訪問します。


2011年7月26日火曜日

慶州の伝統家醸酒、食堂の手づくりマッコリそして晋州             韓国コンドレマンドレツア⑤

釜山から慶州へ、バンに乗車してガイドさんに案内してもらう。約1時間で「石窟庵」に到着、「石窟庵」の後「仏国寺」へ、おだやかで清清しい空気に包まれ新羅の彼方に佇みました。


「慶州校洞法酒」を訪れ、伝統の銘酒を試飲しました。
崔家の庭の向うに、(日本でいう)縁側には隠居されておられるハルモニがかけておられます。















 ごん太  由緒あるお酒ですよ。350年の伝統ある家醸酒だそう
      です。もち米と小麦の麹が原料で100日以上熟成して
        いるんやて。


応対してくれたお嬢さま





















げら子 へ~、うん、すんごい甘みとコクがある。熟成してる!

ごん太 1986年に重要無形文化財に指定されたお酒です。

-陶器製のボトル2本詰めからということもありお酒の購入は避け、自然の原料のみでつくられた伝統のお菓子(日本の干菓子のよう)を購入し、ランチへ。

ガイドさんご紹介の食堂へ。

げら子 4日目にして初めて日本で人気の韓国三大メニューです
     ね。ピピンパ(비빔밥)に冷麺(냉며)にチヂミ(지짐이)!

ごん太 マッコリ、ありますね。この店のてづくりですよ。

げら子 手づくりって感じ。酸味と甘みのバランスがええし 清涼感
      もあってうまいですね。どこに行ってもマッコリがあります
      ね。

慶州、食堂の手づくりマッコリ
     















さて、車は慶州から高速をとばして「 翰林亭駅」へ向かい、ここからムグンファ号で晋州に向います。

ソウルから順天行きムグンファ号














晋州の駅舎、新しい














-晋州は慶尚南道と全羅南道の境界に位置します。古くからピピンパで有名な場所、盛り付けがまるで「花」のようなので「花飯」という別称があるといいます。しかしそれを出す店は数軒しかないそうです、「天鳳食堂」はそのひとつ。もうひとつ、「晋州冷麺」があり、冷麺といえば平壌や咸興が有名、晋州冷麺も平壌に匹敵するほど有名だったとのことです、その伝統を最も保っているのが「晋州冷麺屋」です。(鄭銀淑『韓国の美味しい町』より)

-タクシーで「天鳳食堂」を目指します。

げら子 あっ、お休み!残念。

ごん太 では、「晋州冷麺屋」行ってください。

げら子 わぁ、有名店て感じやね。ハルモニのイラストが看板
      になってる。

ごん太 ふむ、またメニューが限られてますね。冷麺しかあり
      まへん、あ、饅頭というのがある、おつまみにこれ。
      お酒は、マッコリありますか。

げら子 え、マッコリがない!ビールと焼酎だけやって。


饅頭をつまみに、しゅうまいのようなもの















-饅頭をつまみにビールを飲んでいると、店主がやってくる

ごん太 「当店の冷麺が如何に美味しく有名か、どれにする
      か、早く頼みなさい」と、催促してはります。

-ゆっくり飲んで最後に冷麺を頼もうという心積もりの我々と冷麺を早く頼めという店主、ごん太との攻防が続き、結局根負けして冷麺を注文します。郷にいれば郷に従えでしょうか。

げら子 言うだけあって、冷麺はいいですね。ただマッコリの
      ない夜は初めて、少し寂しいです。

こうして晋州の夜は更け、明日はまた西へ向かいます。

2011年7月21日木曜日

熱~くはじけるおばさんおじさん達の宴韓国マンドレコンドレツア④  

さて釜山からすすまねば、と思いましたが、ちょっとソウルに戻らせていただきます。
ソウル「ヨルチヤチプ」で出会った元気あふれるおばさん達のことです。
※げら子とごん太のプロフィールは上方のタグをクリックしてご覧ください。

■■■ ヨルチヤチプ 열차집

前日に鄭さんに聞いた店のひとつ、鐘路駅から5分位歩いてメインストリートから路地に入ってすぐのところにあります。ヨルチヤチプの열차とは列車という意味です。

ヨルチヤチプの入り口


























ごん太  「6人ですが、席ありますか?」

-奥に小上がりの座敷、2つのテーブルの右側に案内されます。
大大盛り上がりのおじさんおばさん6人の喚声に迎えられてそそくさと席につきます。

げら子 えらい盛り上がり。この笑い声、私も負けそう・・・。

ごん太 ここはトック、チヂミなどがメインやそう。メニューにも
     それしかないですね。ひととおり全部たのもう!

ごん太 マッコリは長寿マッコリ、コンベ!


ピンデトック、玉ねぎしょうゆ漬け、牡蠣キムチ

















げら子 突き出しによく玉ねぎの醤油づけってでますよね、これ
     が結構お料理にあうのよねさっぱしてて。これなに?
     牡蠣のキムチ、どれどれうんうんいける、マッコリのあて
     によいよ。

ごん太 「あ、なるほど」ピントックにこの牡蠣キムチをつけて食
     べるそうや。そのままやと味があんまりないけど、こうす
     るとハ~モニ~!

げら子 となりのテーブルに"やかん"がやるやん。あれはなんや
     ろ、やかんマッコリが別にあるんちゃう。頼んでみよ。

-ごん太、手振り身振りでなんとか「やかんマッコリが欲しい」というのが通じたようです。店のおじさん 「ふんふん」と、やかんを持参、ボトルのマッコリをどぼどぼととあけて、「はい!」

げら子 ハッハッ!そういうこと。"やかん"はマッコリのシンボル
     なんやね!

ごん太 え、なんて!お隣さんの笑い声に消されて聞こえへん。
     おばさん達元気やな、隣には圧倒されますね。

ごん太 えらい盛り上がってまんな。(日本語なので通じないけ
     ど、なんとなくわかるようです)
     写真撮っていいですか。(とカメラをみせる。おじさん、
     おばさんとのツーショットを所望されVサイン!撮った
     写真をみせるとOK)

げら子 寒いな。アジョシ!クーラー下げて(身振り)

-冷房温度を下げると、隣グループのおじさんの「暑いゾ」の怒りです。

げら子 店のおじさん困ってはりますワ。皆、のんで喋って、笑
     って、エネルギー爆発やね。楽しい宴やなぁ。

-○×▲■□○○××!!!!!! 韓国語で思いっきり早口で喋られ全く???それでもあれやこれやと話かけられ、手振り身振りでエールの交換です。そのうち一人の美人おばさんが日本語ペラペラということが判明、久留米で韓国料理のお店をされておられるとのこと。里帰りでお友達との飲み会だそうです。名刺の交換をして、久留米での再会を約束しました。

ごん太 ここがソウルで最後やけど、みんなマッコリ当然のように
     飲んでたし、若者もおじさんもおばさん飲んでしゃべって
     笑って、気分爽快な飲み姿やったなぁ。

ごん太 お会計は55,000ウォン一人9,200ウォンでした。

2011年7月18日月曜日

釜山!働き、食べて、飲んで!    韓国コンドレマンドレツア③

ソウル9:30出発、釜山11:48着、KTXで移動です。
KORAILパスを日本で購入、ソウル駅でパスカードに交換します。そして韓国の列車は鈍行でもなんでも指定をとります。
駅で「KTX121 서울 9시 30분 발 부산까지 네장 주십시오」(KTX121号ソウル9時30分発釜山まで四枚ください)韓国語で1文字1文字言い終えると対応してくれた女性は、ニッコリ笑って「よくできましたね」と、言ってくれたようです。
無事にKTXに乗り込んで、韓国を縦断、釜山に到着しました。
※げら子とごん太のプロフィールは上部のタグをクリックしてご覧ください。 

KRパス7日間











釜山地図
























  


















■■■ 釜山金井山マッコリ(地図1)

 ホテルからタクシーで金井山方面へ。
金井山へ続く途中の峠に"釜山金井山城土産酒”があります。日曜日の今日も登山客が多く、食堂でマッコリを楽しむ客で賑わっています。「下山後のマッコリを楽しむために山に登るという人もいるくらいだ。」(鄭銀淑『韓国下町人情紀行』)とのことです。

げら子 山登りの後のマッコリか、そらたまらんわ!

ごん太 "金井山城マッコリ"は歴史ありまっせ。朴正煕大統領がマッ
      コリが好きで1979年”釜山金井山マッコリ”を民族酒第一号
      として認可したらしいですよ。それまでは個人がお酒を作る
      ことは禁止されてたみたい。
      金井山では500年前から手づくり麹が作られていてそれぞ
      れの家のオモニから嫁へ継がれてきた。1700年代には韓
      国最大の城壁築城のとき、作業する人たちが休憩時の酒
      として飲んだのがマッコリやった。と、日本語のパンフに書
      かれてるわ。

げら子 マッコリ復活の始まりやということや。原料が米と麹だけで
           8度あるよ、ソウルで飲んだマッコリとはちょっと違うで。
買って今晩飲もうよ。

金井山城土産酒販売所、マッコリが並んでいる







  
釜山から列車移動の中で賞味する。自然のうまみ!























さて、ここに向う前には釜山駅から「亀浦市場」へ直行、市場でひやかして、ランチでした。

■■■ 亀浦市場、「徳川古家」(地図2) 

亀浦市場入り口・階段の露店・お餅屋のプレゼンテーション       
















げら子 ごん太、入り口に「情なんたら」て看板あるやん、
      何て意味?

ごん太 「情이 있는  구포사장」これはですね、「情がある亀浦
      市場」という意味です。

げら子 な~るほど、「情」やねんな。
      ハルモニやオモニがちょっとした隙間を見つけて店にし
      て、あらゆるもん売ってはるね。大阪の鶴橋や桃谷の
      コリアンタウンの大型版やね、スケールが違う。
      でも、空気はとってもよう似てますね。

ごん太 そういえば、釜山は大阪の匂いがしますね。

大鍋でスープがぐつぐつ


  • 

















市場の店先でクッパやスープをすすりマッコリを飲む
















-市場の中の食堂は賑わいがあり、日曜日の昼間、あちこちでスープをすすりマッコリを飲む姿が見られます。げら子とごん太は、今日合流するメンバーを金海空港まで迎えのため涙をのんでここでのランチは断念、他のメンバーは市場入口近くの「徳川古家」でランチです。

げら子  活気にあふれた船着場の商売人が素早く食事ができ
       るように出したのが「クッパ(汁かけご飯)」국밥,「徳川
                古家」は「チャンクッパ」(市場のクッパ)の専門店だそ
      う。クッパもさることながら、「豚皮片」というメニューが
      食べたメンバーにとってはとても珍しかったようで、
      酒母(ジュモ)にレシピを書いてもらったそうだ、やる~。

徳川古家 酒母が書いてくれたレシピ






      
  
   














ごん太 豚皮からイメージするのはパリパリ感やけど、徳川古家
      のものは、淡白で柔らかかったようですな。それもその
      はず。日本語にしてみましょ。
      ~トンピレシピ~
       豚皮の油を除く処理をした後沸騰させてその湯を捨
       てる。細かく刻んで、6-7時間、塩、醤油、生姜、にん
       にくを入れて●した後、容器に注ぎ固めて切る(餅型)
       暑い夏には冷蔵庫で固める。(●判読できませんでし
       た)

■■■ハルメチプ(地図3)

辿りつくまで一苦労でした。市場と思える中をぐるりぐるり、何度も地元の方に尋ねて、タクシーが止まったと思ったらやさしそうなおじいちゃま(ハラボジ할아버지)のお迎えでした。

ミョンテテガリチヂムを焼くハルモニの手さばき
ペチユキムチ






































げら子 アンニョハセヨ~。なんとええ香りが漂ってくること。
     ごん太、早く注文しよう。

ごん太 そうせかしな。他のお客さんのものを見ながらどんなん
      か把握せな。

-隣のおばさんグループはご近所さん風情、キムチ、白キムチ、アミ海老、唐辛子、味噌などがテーブルに。注文するとついてくるものらしいとわかりました。

つきだし


 




















ミョンテテガリチヂミ
















げら子 茹で豚(スユク)、キムチ、ペクキムチ、どれも本もんの
     味やと思う。生濁マッコリも爽やかで合いますね。

ごん太 来ました、この香ばしい香り!食欲をそそりますね。
     
げら子 深~い味。手でいくよ!衣もなんとも味わい深いで
     すね、もっと食べたくなるクセになるね。
     サバも美味いねぇ。

-貧しかった時代、庶民の魚、明太を調理して残ったテガリ(頭=カブト)を塩味をつけて一日ほど熟成、これにてんぷら粉をつけて焼いたもの。(鄭銀淑『韓国の人情食堂』)

げら子 これで明太を三種味わったね。ソウルのマンソンホプ
     のノガリ、ウファ食堂のコタリ、でテガリチヂム。
     それぞれに違った味わい、韓国の貴重な食材で酒の
     肴にはなくてはならへん存在なんや。

ごん太 うんうん、それぞれうまい酒の肴や。

げら子 店前でチヂミを焼いてくれるハルモニ、な かで面倒を
     みてくれるハラボジ、子供用の絵を書いたプラスチック
     の食器、ナプキン用のトイレットペーパー、飾り気のなさ
     が暖っかさやね。ご近所さんが集まってくるんやろな。

ごん太 会計は35,000ウォン、一人700ウォン(約550円)

げら子 ハルモニ、ハラボジ、ごちそうさまでした。 

2011年7月15日金曜日

衝撃の辛さとマッコリ、元気いっぱい屋台飲み 韓国コンドレマンドレツア②

■マンソンホプのおまけ  "ホプ"というのはドイツのビアホール"ホフブロイハウス"からとった名称でビアホールの屋号に使われています。この辺りをノガリ通りというそうです。「韓国の人情食堂」(鄭銀淑著)にマンソンホプの記述がありました-70年代、この辺りの労働者は仕事の合間にビールを一杯飲んで職場に戻ることが多かった。当時は、忙しい彼らが座ると同時にビールとつまみを出す必要があったのだ。今でもこの店では席に着くとビールとノガリがサッと出てくる。-

さてさて、マンソンホプのすぐ近くに移動です。

■■■ ウファ食堂 우화식당(地図2)

<げ> 裏通りです。大好きな路地裏に入ってきました。
      やってるやってる。おじさんおにいさんがマッコリでゆったりと楽
           しんではります。
      ノガリ通りとはちょっと違ってのんびりと飲む風景ですね。

-鄭さん、チュモとひとことふたこと話して、マッコリと食器を外のテーブルに次々と運んできます。他のお客さんも同じようにし、チュモ一人で切り盛りする店のことを客がよく心得ています。


路地の角のウファ食堂、客が飲み物食べ物を運ぶ















<ご> げら子、これ見て~や。さっき食べたノガリの大人やね。半干し
             して料理するみたい。これはコタリ(고다리)て言うんやて。

<げ> ははッ!口開けて食べてもらうの待ってはるわ。

店の軒先に吊られたコタリ















<げ> さてとお待ちかね、マッコリ、長寿マッコリです。マッコリ、キム
            チ、トウガラシ、コンナムルスープと揃いました。では乾杯!
            シュワシュワ、キムチもコンナムルもよっしゃ!


長寿マッコリとつきだし





















-わいわいとやっていると、路地をバイクがびゅーんと通り抜ける。

<ご> びっくり!ワイルドです。そういえば、ソウルのドライバーは
            すごいね。ホテルからタクシーで来る間、割り込み追い越
             しUターン何でもありやったぞ。

<げ> はい、私はソウルでは恐ーて、よう運転しません。

-人気メニューのコタリチム(거다리 찜)がテーブルにきました。

コタリをもやし、せり、ニラと一緒に激辛ソースで蒸し煮















<げ> 真っ赤!ちょっとごん太、先に食べてみて。

<ご> いただきま~す!辛ッ~☆☆☆☆☆!ハフハフ、マッコ
            リマッコリ、ハフハフ、これは衝撃の辛さ。

<げ> どれどれ。口を開けて待ってた身の部分から。フム、辛
     いけど濃厚なだしの旨みがありまっせ。しやけどはっはっ、
     おお辛、マッコリマッコリ。

-マッコリを飲んでも飲んでも辛さは持続し、鄭さんがペットボトルのお茶を調達してくださる。

チュモと記念撮影















<げ> 美人で料理上手のチュモ、カムサムニダ。

<ご> 会計は合計37,000ウォン、一人4,625ウォン450円。


■■■ 鐘路3街の食堂屋台通り(地図3)

ほろよい気分で次の酒場へ、時刻は20時半。目指したのは駅前の屋台街の食堂です。ここの夏の夜の賑わいは壮観です。

<げ> ちょっとほろ酔いでいい気分~。

<ご> なんとめちゃくちゃ元気、人が溢れてるやんか。

<げ> 食堂前にもテーブルと椅子を並べて壮観ですな。


大声での会話、歓声が響きわたる




















両側に並ぶ屋台はどこも満員

















<げ> 鐘路3街の屋台街はまだ宵の口、まだまだ人が増えて
     益々盛り上がってる。この雰囲気にまた盛り上がってき
     たワ!さあ、マッコリいこう。

<ご> はい、おいらもまだまだ飲めるぞ!


ポハン食堂店前に陣取る















ここで飲んだマッコリ(銘柄チェック失念)




















韓国料理にははさみやナイフが必需品
 

















<げ> 元気なソウルにチファジャチョッタ!지화자 좋다!

<ご> チファジャチョッタ! 
     
-乾杯!が何度もあって興が乗ってきたら次は「チファジャチョッタ!」という掛け声で乾杯します。"자롸자"とは、「歌舞の調子に合わせ一段と興を添えようとする掛け声」(小学館朝鮮語辞典)、"좋다"とは 「いいね!」と言う意味です。

<ご> 会計してくださ~い!35,000ウォン@4,375ウォン約400円。

コンドレマンドレツアの名にふさわしい一日目のソウル酒場めぐりでした。ソウルのエネルギッシュな酒に圧倒されました。次の釜山ではどんな風景に出会えるのでしょう。
鄭さん、ありがとうございました!
 
      

2011年7月13日水曜日

ソウルのエネルギー、空のみで乾杯!韓国コンドレマンドレツア① 

ツアの1日目、ソウル酒場はしごの始まりです。ご縁があって、鄭銀淑さんにアテンドしていただけることになりました。ホテルで待ち合わせご挨拶して雑談です。
「さあ、行きましょ!」鄭さんの掛け声でいよいよスタートです。
ソウルの中心街の酒場をはしごします。
(<げ>げら子、<ご>はごん太です。げら子とごん太のプロフィールはブログ上部のタグをクリックしてご覧ください)

ソウル中心街

















■■■マンソンホプ만선호프(地図1)

<ご>おっ!ごっつい広いで。

<げ>この分厚い木のテーブル、ぴかぴかで年季が入ってる。ええ感じやね。
注文してないのに座る否や、ジョッキとつまみが運ばれてくるよ。
あ~のどがなる。

~乾杯!건배!

100席以上の店内
 
















<げ>ちょっと、みんなビールとするめみたいなんつまんではるで。このかちんかちんの魚、なんやろ。
へぇ、スケソウダラの幼魚でノガリ(노가리)っていうみたいよ。ビールに合う合う!
コッチジャンにつけてどうぞって。一皿が1000ウォン、100円しないよ。
ほんまにするめみたいに味があるね。
ノガリ、コッチジャンにつけて

















<ご>おっちゃんたち、みんな楽しそうに飲んではるね。仕事の後の一杯、うまっ!て空気がむんむんしてきます。

<げ>「外で飲みますか?」て。いいですね。では皆で外に移動しましょう。

<ご>いつの間にか、店の周りはテントとテーブルと椅子で埋め尽くされています。

店の周りには青と赤の椅子が並び、楽しい空のみ
 
















<げ>やっぱり“空のみ”は最高です。一軒目からソウルの熱気にうたれた。おじさんたちがいい顔して楽しそうに飲んでいていつでもお友達になれそう!

<ご>ビール3杯、ノガリしっかり頂きました。これで〆て44,000ウォン一人当たり5,500ウォンですから、日本円で450円位です。

注)1000ウォン=78円(空港での交換レート)で換算。

ソウルの熱い空のみはまだ続きます~。

 

2011年7月10日日曜日

韓国コンドレマンドレツア プロローグ

2011年6月17日(金)~24日(金)、ソウルを起点に、韓国を時計回りに釜山、慶州、晋州、順天、麗水、木浦を訪れました。
ソウルの下町大衆酒場めぐり、そして「釜山から木浦へ移動する"線"の旅(鄭銀淑著『韓国の美味しい町』あと書きより)」です。韓国内はすべてKORAIL(韓国国有鉄道)を使ったのんびりとした列車の旅です。それぞれの土地ならではの味に一喜一憂し、マッコリ(막걸리)にどっぷりつかり、胃袋は韓国人と化したようです。そして何より店の主人(酒母(チュモ)と呼ぶそうです)の肝っ玉オモニぶり、客の食べっぷり陽気で元気な酒盛りが、旅を益々楽しいものに演出してくれました。
参加者は、いつ入ってもいつ出ても自由、という旅です。大宴会もあり少人数でゆっくりと過ごした時もありそれぞれの良さがありました。
訪れた食堂、酒場は15店。順次ご案内していきます。
 
★コンドレマンドレ(곤드메만드레)とは、日本語で"へべれけ"と言う意味です
★わかる範囲で韓国語表記を併記します。

韓国コンドレマンドレツア訪問地

2011年7月6日水曜日

ソウルでどぶろくをつくったよ!

さてお立会い、8日間韓国の旅のメインイベント「マッコリとどぶろく手づくり体験」から幕開けです。
6月18日(土)韓国ソウル「北村伝統酒文化研究院(북촌전통주문화연구원)」南先生のご指導のもとで、「マッコリ(막걸리)づくり」を体験しました。日本から米と米麹をリュックに背負って渡韓、マッコリと「どぶろく」を仕込みました。日本では自家醸造は酒税法で禁止されていますが、韓国では許可されています。

北村伝統酒文化研究院(ソウル市鐘路)















マッコリは、釜でもち米を炊き麦麹(누룩)を入れて手でよくまぜます。
どぶろくはもち米が米に、麦麹が米麹になります。
麦麹づくりもやってみました。

仕込みの甕を煮沸消毒


麹を水にひたす



蒸しあがった米を冷やす
    
麹をいれてよく混ぜる



 




  

麦麹をつくる















7月中旬位には醗酵がほどよくなっているはず、そろそろ南先生から「ウリマッコリ」と「マイどぶろく」が届けられるでしょう。
「手づくりマッコリ&どぶろく In Soeul」飲んで歌って踊って、宴会の始まり!