2012年10月20日土曜日

タイの酒もよう

タイからBeer Leoさんのレポート第一弾が届きました!

バンコク在住16年を越した。
酒好きの私としてはタイは良くもあり悪くもある国である。
16年前、タイに来た頃はまだアルコールはそんなにメジャーではなかった。ビールはタイビールの代表格シンハビールがほとんど。特に田舎に行くとまだ女性は人前でお酒を飲むのははしたないという風潮が残っていた。
そうこうしているうちにタイの平均所得も上がり次第に豊かになり、今やバンコクの街角ではビヤガーデンで普通にビールを飲む女性グループも見受けられる。

■16年前、タイ語学校で唯一のドリンカーだった

 タイに来た頃、ミッション系のタイ語学校に通っていた。生徒は7名でそのうち飲むのは私一人。授業中に酒を飲んでどうこうという例文を作ったり、昨日は友人と酒を飲んでどうこうという話をすると悪者扱いである。先生は悪い人の例に酒を飲んだりタバコを吸うという例を出し、(半ば冗談で)いつもちらっと私の方を見る。私としては黙って引き下がるわけにもいかず、適量の酒は健康維持にもってこいだと主張するのだが全く相手にされない。これほどまでにタイ社会では酒は悪者であった。
伝統的なタイ社会で国民の多くを占める仏教では飲酒は禁止。そして飲む人の多くは低階級で飲むとけんかしたり、また拳銃をぶっ放したり、、、、酒の悪者イメージに拍車をかけていた。身分格差の大きいタイ社会の中で酒を飲まないというのは一つのステータスになっているのであった。

■この頃の酒事情-ひろがり多様化すれど規制もいっぱい

今日タイでの酒シーンは日本に比較的近づいてきた。
タイ人の酒に対するイメージはかなり変わったと言えるだろう。
日本酒はないとはいえ、屋台やレストランでビールやウイスキーを飲んでいる人は多いし、中華系レストランではハイソ(上流階級)の人がワインを傾けていたりする。
それでも日本との違いはいろいろある。特に政府は健康を理由に酒飲みに対する風当たりを強めている。酒税は毎年上がり、広告媒体では酒類の写真を使った広告は禁止。酒類は1114時、1724時しか販売できない。仏教に関する日と選挙前日は店頭販売も禁止である。もちろんいろいろ抜け道はあるのだがこのようにタイで酒類を飲むにはちょっとしたコツが要る場合があるので要注意である。

■酒のみにとってはうれしいよ~

最後に酒飲みにいいことをたくさん書いておこう。
ビール1本スーパー売りは大瓶で130円ほど。ウイスキーも11000円でおいしいのが買える。日本人の物価から見ると非常に安い。終電がなくなっても市内ならタクシーで帰宅しても300円ほど。タイの東北には泡盛のルーツのラオカオという酒がある。
周辺国ではベトナムやミャンマーの生ビール、日本の小ジョッキで50円ほど。
どうです、来たくなりませんか?

★バンコク日系スーパー「フジスーパー」酒コーナー
上段:サンミゲル、ハイネケン、アサヒSD、サッポロ、シンハ(タイの高級ビール)、レオ、チャーン(タイ低価格ビール
中段:タイチャーンビールの隣に鎮座するサントリープレミアムモルツ

ぞうさんラベルが可愛い!チャーン



















2012.10.14  Beer Leo バンコク在住 
プロフィールは右上ページ「特派員の紹介」から→http://tanouta.blogspot.jp/p/blog-page_20.html